「競い合うというより、一緒に共存していく」誰かのなりたい・やりたいに門戸を閉ざさない。株式会社アウェイクゲート 宇羽野郁也氏・田原実季氏【起業インタビュー96回目】|起業サプリジャーナル

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「競い合うというより、一緒に共存していく」誰かのなりたい・やりたいに門戸を閉ざさない。株式会社アウェイクゲート 宇羽野郁也氏・田原実季氏【起業インタビュー96回目】

公開日:2019.02.22

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左右に大きな電球の付いている本格的なドレッサー(化粧鏡)の横には、ベンチプレスや筋トレが出来る機器が並ぶ。奥には、おしゃれな服や化粧品も売っている。場所の中に色々な情報が入り過ぎて、一瞬戸惑う編集部。部屋の中にいる人も多種多様だ。そう、ここは「COLORS LOUNGE」という今回取材をしたAWAKE GATEが運営する会員制のラウンジスペースなのだ!人材・美容のトータルプロデュース・スペース運営と多岐に渡る事業を運営する株式会社アウェイクゲート。一見それぞれの事業が別に見えても、実はこれらには相関性がある。今回は同社ボードメンバーの2人に、お話を伺いました。

 

プロフィール

株式会社アウェイクゲート 執行役員 宇羽野郁也氏

東北大学教育学部出身。在学中は海外インターンを経験。卒業後は三井物産株式会社に入社、物流・関係会社管理・新規商売開発等に従事。退社後はAWAKE GATEにて、人材育成事業の設立を経て、現執行役員に就任。

株式会社アウェイクゲート 執行役員 田原実季氏

日本大学歯学部附属歯科衛生専門学校を3年連続首席で卒業し、総長賞受賞。2年間の歯科衛生士の経験を経て、現株式会社AWAKE GATEの前身組織となる人材育成プロジェクトに参加、トップセールスを記録。株式会社AWAKE GATE設立から関わり、現在、執行役員として各事業部の運営に携わる。

 

株式会社アウェイクゲートについて

> 事業内容について教えて下さい。

 

宇羽野郁也氏(以下、宇羽野氏):現在、アウェイクゲートでは5つの事業を展開しています。

①ライフジャンクション事業(人材育成事業)

経験値的には少し浅いが、やる気とポテンシャルを兼ね備えている人材を自社で人材を育成し、キャリアとスキルの向上を図り、企業に紹介をするというスタイルの人材事業を行なっています。

②トータルプロデュース事業

弊社で「TEAM COLORS」という、ファッションスタイリスト・ヘアメイクアップアーティスト・ボディーメイクトレーナーから形成されるアーティスト集団を抱えており、TV、映画、CM、広告、雑誌・ショーなど幅広い分野で企画・制作をトータルで行なっています。また、所属するアーティストと直にレッスンやコミュニケーションを取れたり、アーティストが勧めるアイテムの購入なども出来る会員制のラウンジスペース「COLORS LOUNGE」も運営しています。

③飲食店(カフェ)・スペース運営事業

こちらはまだ立ち上げたばかりの事業ですが、【ボディシフト】をテーマにしたカフェ「Canna Cafe」を2019年の1月に立ち上げております。

④アカデミー事業

プロのスタイリストやヘアメイク、美容師、デザイナーなどを輩出するためのスクールをやってます。実際にプロの現場に同行し、自己ブランディング(経歴)をつけながら学べる環境です。講師陣も現役で活躍しているプロのスタイリスト、デザイナー、ヘアメイクなどを揃えております。

他、SEになるためのプログラミングの授業やPC(MOS)の授業などもやっております。

⑤美容室

カラーズラウンジ監修の美容室。ファッションや体型、その人のライフスタイルに合わせたヘアスタイルを提案。今年3月から青山にある有名美容室ラグゼのプロデュースも加わります。

 

> 色々な事業を展開していますね!それぞれの事業の特徴も教えて下さい。

 

 

田原実季氏(以下、田原氏) :

ライフジャンクション事業では、最短でも1-2年をかけて、自社でキャリアとスキルの向上を図ってから企業さんに紹介をするというスタイルで事業を行なっています。

自社でアカデミー的なスクール機能を設けていて、そこで研修を行い人材を育成をしていくのですが、実際の研修には、私や宇羽野を含めたボードメンバーが直接指導をします。

トータルプロデュース事業では、扱うジャンルが広域に渡るので一企画やプロジェクトで必要なニーズをチームでまとめて解決が出来る為、依頼を頂く企業側からすれば、それぞれの分野にクオリティのバラつきが生じなかったり、コミュニケーションも一本で取れるので、発注者側にかかる負荷がとても少ないです。これまでにDA PUMPのU.S.Aのヘアメイクや、三代目J Soul Brothersの紅白のスタイリングなどを担当させて頂いています。

合わせて、こちらの事業でも若手人材育成をしており、そういったプロのアーティストに交じって、現場で実戦形式で人材を育成していく様なことも同時に行なっています。

 

※同社で運営する会員制のラウンジスペース「COLORS LOUNGE」

 

> 「人材」「美容のトータルプロデュース」と事業ジャンルは別の様に感じますが、それぞれが事業シナジーを生んでいることってあるのでしょうか?

 

宇羽野氏:実際にその2つの事業を持つことでのシナジーは生まれています。

ライフジャンクション事業で、企業の求める人材を育成するには、やはり「自分で自分を売りこむ」という、セルフブランディングがとても重要になってきます。その点においては「魅せ方」における、身だしなみのプロデュース力であったり、実際トータルプロデュース事業で抱えているアーティストもフリーランスとして自立している方なので、そういった方からのマインド的な部分を学ぶこともアカデミーのカリキュラムに組んでおり、2つの事業を持つことでシナジーが生まれています。

 

> なるほど!マインド的なソフト面だけでなく、ハード面の根拠あるアドバイスも御社なら可能ですね。人材事業においては競合他社も多数いると思いますが、そういった会社と比較した時の競合優位性などもあれば教えて下さい。

 

宇羽野氏:ライフジャンクション事業においては、人材一人にかかる工数はどこにも負けていないと思っています。役員が一人一人に向き合うのと、そこに時間と労力を投資して人材を育てています。今サポートしているメンバーとも、ほぼ毎日会うくらいの頻度でコミュニケーションを重ねて、その人が“なりたい自分”に近づけるサポートをしています。

 

> 現在は、どれくらいの方をサポートしているのでしょうか?

 

田原氏:全部合わせると100人くらいですかね。

 

> そんなにですか!?

 

田原氏:弊社のスタンスとして、ユーザー(登録者)の中から役員(幹部)を育てていくことも同時にしていて、未来あるユーザーには、同時に新しい事業や、その人のやりたいことを新規事業として会社が応援していくといったこともしています。

実は、宇羽野も私もなんですけど、元々はAWAKE GATEのユーザーなんです。なので、その中からまた役員候補になる人材が増えれば、対応出来る人数も増えていきますね!

 

> 逆に役員の人は、ちょっと大変ですね。。汗

 

元歯科衛生士と元大手商社のサラリーマン。それぞれが自分のキャリアを捨てて、組織のボードメンバーになるまで

> 先ほど田原さんから「元々はAWAKE GATEのユーザー」という話がありましたが、お2人はどんな経緯で現在に至るのでしょうか?

 

田原氏:会社に出資をしてくださっている方がいるのですが、私たちはその方の研修一期生から構成されたメンバーなんです。

宇羽野氏:最初は、全体で70人くらいのメンバーがいて、そこから20名に絞られ、最終的には、代表の岡村と私と田原の3名が残り、現在の組織と事業を担当することになりました。

 

> 正に「役員を育てる」といった部分のスタートがお2人なんですね!そもそもお2人は、元々どんな経歴で現在に至ったのでしょうか?

 

田原氏:そうですね(笑)私は元々、歯科衛生士の専門学校を出て、そのまま歯科衛生士をやっていまして・・

 

> え!?田原さん、歯科衛生士だったんですか?

 

田原氏:幾つか勤務先も転々としていたのですが、歯科衛生士の世界ってとっても狭くて、(もっと違う世界があるんじゃないか?)と思って、モデルをやってみたり、これまでの自分にない人脈を拡げることをしてみたんです。当時は、(頑張りたい!と思っているんだけど、何に対して頑張ってよいか分からない)という、努力を向ける先が分からず悩んでいました。

そのタイミングで、AWAKE GATEの研修を受けて、結果選抜のメンバーとして選んで頂いて現在に至ります。

 

> なるほど。全然違った領域からの転身なんですね。宇羽野さんは、どういった経緯で現在に至るのでしょうか?

宇羽野氏:私は新卒は三井物産という商社を経験して、現在に至ります。元々、会社員の時からCOLORS LOUNGEにはよく遊びに来ていたのですが、始めは、会社とは違った環境や自分の知らない世界を単純に「オモシロイな」と思っていたんです。そこから、先に研修を受けていた田原たちと知り合ってから、本格的に興味を持ち始めました。そして、現在のライフジャンクション事業部が立ち上がるタイミングで声を掛けてもらって現在に至ります。

 

> 新卒で大手商社に入社したキャリアを捨てて、今のキャリアに移ることに不安は無かったのでしょうか?

 

宇羽野氏:元々、プライベートでもよく遊んでいた仲間だったので、最初声をかけてもらった時は「え!?」って感じでした(笑)でも、仕事もプライベートも楽しんでいる田原たちを見ていて『仕事として、一緒に出来たらオモシロそうだな』って、純粋にそっちに心が動いた感じですかね。

大手で約束されている収入の部分なども、“自分次第で上げていける環境”というのが分かっていたので、そこはあまり気にしていなかったです。むしろ、そういった環境に面白みを感じていました。

 

> お2人は、ある種偶発的に、事業を任されたり、経営をする立場になったと思いますが、そこでの苦労とかありましたか?

 

宇羽野氏:事業や会社を運営していると、色々な課題や新しい需要が出てくるんですよね。

その時に自分の力量の無さを感じたり、次の課題がどんどん出てくることですかね。でも、そこから出てくるものって、今やっている事業に対する“未来”とか“希望”だと思っているので、あんまり苦労だとは思っていないです。

田原氏:私は、今でも数字をみたりするのは苦手ですね(笑)でも、それって自分に課せられている部分でもあると思うので、それは責任を持ってやらないとは思っています。でも、やっぱり苦手ですね(笑)

 

今後について

> 中長期的な展開についてお教え下さい

 

宇羽野氏:会社として、「人を育てる・成長させる」を軸に、事業を拡げていこうと思っています。

現在であれば、ライフジャンクション事業は【やりたいことをやる為に、それを出来る自分になる】をコンセプトに、必要な環境の整備をしています。その環境整備や土壌をつくっていくことを、中長期にやっていきたいと思っています。

田原氏:ライフジャンクション事業のユーザーも、トータルプロデュース事業のユーザーも、転職したらお終い、や、変化して終わり、といったことではなく、ずっと続いていくコミュニティとして在れば良いと思っています。例えば、ユーザーが人事としてキャリアを変えて、そこからまたライフジャンクション事業での付き合いがスタートしたり、、競い合うというより、出会ったユーザーと「共存していく」ことを理想にして、これからも事業を続けていきます。

 

> 最後に記事内でお伝えしたいPR事項などもあれば教えてください。

田原氏:自分たちが過去、AWAKE GATEからチャンスを頂けたように「会社をやりたい!起業したい!」と思っている人にはチャンスを渡したいと思っているのが、私たちのスタンスです。今年の1月に始まったカフェも元々はユーザーだった子の「やりたい!」から始まったんです。なので、今やっている事業や、まだAWAKE GATEにはない事業で「こんなことしたら、おもしろい!」とか「一緒に会社を創りたい!」と思ってくれる人の成長をサポートをし、次世代の代表・役員を育てていけたらと思ってます。未来の事業や会社を一緒に創っていく仲間が見つかったら嬉しいです。

 

> 自分で全てのリスクを取って何かを起こすのも起業だし、こうやって使えるリソースの中から自分のやりたいことを実現するのもまた起業なんですかね!今日はありがとうございました。

 

宇羽野氏・田原氏:ありがとうございます。

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